オーストラリアは他の国にはない独特な文化や景色、固有種が存在するユニークな多国籍国家です。そのため海外から毎年多くの観光客が訪れます。そんな観光大国、オーストラリア最大の産業の一つがホスピタリティー・接客業ですが、この分野に力を入れている教育機関はとても多いと言えます。ホスピタリティーコースは、主にホテルやレストランへの就職を目指す場合に必要となる接客スキル学ぶためのコースです。
学ぶ内容は一般的に、お客様へ対応時に直接必要なもの(フロントオフィス、ハウスキーピング、レストランやバーでの接客、質の高いサービス、応急処置など)その業界で必要とされる一般教養的なものが含まれます。また学位が高くなるにつれてマネジメント(事業の運営・経営)に関する教科も多く、勤務するチームの一員として、またグループを統率していくのに必要なスキルを身に付けます。また教科の中には多国籍国家オーストラリアならではの文化比較論などもあります。
またホスピタリティーコース以外にも他に観光業(ツーリズムマネジメント)や会議・博覧会などのイベント運営(イベントマネジメント)を学ぶコースも別の分野として設置されており、観光業やイベントなどの催しが盛んなオーストラリアならではの学部と言えます。
コース期間はサティフィケート学位であれば半年~9か月、ディプロマやアドバンス学位であれば1年~1年半が一般的です。
ホスピタリティー、ツーリズム、イベントマネジメントコース卒業後に期待できる就職先には以下のようなものがあります。
<ホスピタリティー>
サティフィケート学位: レストラン、ハウスキーピング、その他の接客業全般
ディプロマ学位:宿泊施設のフロントオフィス、レストランその他の接客業でのリーダー、マネージャー職
<ツーリズム>
サティフィケート学位: ツアー会社、旅行代理店
ディプロマ学位:ツアー会社、旅行代理店でのリーダー、マネージャー職
<イベント>
サティフィケート学位: イベントセールス、イベント一般業務アシスタント、事務
ディプロマ学位:イベント企画と運営、イベントのフロアデザインやプログラムの計画
専門学校は卒業後に即戦力として働ける人材を育成する教育機関となりますので上記ホスピタリティー、ツーリズム、イベントコースにはとても実践的な内容が多く、実習も含まれることが多いです。
多国籍なオーストラリアで実践的なホスピタリティーを学び、英語力も身に付ければ卒業後日本での就職に大変有利になると言えるでしょう。
また、専門学校卒業後は、大学のホスピタリティーやホテルマネジメント等の関連コースの単位認定を受けて編入することもできます。