日本で将来シェフを目指す場合は調理学校に行く進路があると同様、オーストラリアでもシェフを目指すためには専門学校の調理コースを受講します。調理コースをオーストラリアではコマーシャルクッカリーコースと呼んでおり、TAFEをはじめ多くの専門学校がコマーシャルクッカリーコースを開講しています。また、コマーシャルクッカリーコースとホスピタリティーマネジメントコースを合わせて開講している学校も多くあります。コマーシャルクッカリーコースではシェフを目指すため料理を勉強します。講義と実習に分かれ、実習は学校により生徒専用の備え付けのコマーシャルキッチンの場合もあれば実際の高級レストランのキッチンを貸し切って実習を開催している学校もあります。
コマーシャルクッカリーコースは以下2つの学位に分かれます。
サティフィケート3・コマーシャルクッカリーコース
-コック(Cook)になるための資格取得コース
Cook(クック)とは調理人、見習いシェフのような存在です。食材のカット、下準備、食材の調達などはもちろん、調理も担います。
サティフィケート4・コマーシャルクッカリーコース
-シェフ(Chef)になるための資格取得コース
Chef(シェフ)は厨房でリーダーの役割を担う調理責任者でキッチン全体の指揮を務めます。メニューの考案や営業利益なども考慮し、店の顔としてCookでは携わることのできない仕事も担います。
シェフを目指す人が大半のため、サティフィケート3と4を分けずに合わせて開講している学校もあります。上記2つのコースを合わせて受講期間は1年半ほどとなります。
オーストラリアは多国籍国家なので、授業では西洋スタイルの料理だけでなく様々な国の料理を学びます。またベジタリアンなどの健康志向の人向けや宗教やアレルギーに対応した料理など、それぞれのニーズに合わせた料理を学べる点も日本とは大きく異なり、非常に興味深いでしょう。
料理が好き、将来シェフとして働きたい、クリエイティブなことが好き、資格職を手に入れたい方にお勧めのコースです。