【大学】
オーストラリアの大学は、ほとんど全て公立であり、専門大学、総合大学を含めて全国の大学数は60校以上になります。
大学教育は専門学校の教育に比べて理論的な内容が多く含まれ、専門分野をより総合的に捕らえ、判断力、想像力、批判力、応用力を身につけることができるため、就職後に上級管理職への昇進を希望する学生には適切な進路であると言えます。
日本の大学は卒業するよりも合格するほうが難しいと言われますが、オーストラリアの大学は入学よりも卒業するほうがずっと難しいと言えます。オーストラリアの大学では多大な学習量が要求され、試験、課題の提出等の受身的な学習活動に限らず、研究発表、ディスカッション、グループ発表など、能動的な学習態度が要求されます。
【大学院】
大学院は主に修士課程とPh.Dがありますが、オーストラリアの修士課程では、Master(修士号)コースの前段階としてGraduate CertificateやGraduate Diplomaプログラムを設けている分野もあります。
日本では、大学院は大学の専門分野の延長線的存在という認識が高いですが、オーストラリアでは大学卒業後に社会人として就職経験を積んだ後にキャリアアップを目的に大学院に戻るケースも比較的多いと言えます。 MBAなど、コースによっては大学卒業後の就職経験が入学条件として設定されている事もあります。 生涯教育が一般的なオーストラリアでは就学年齢には制限がありません。 そのため、フルタイムで働きながらパートタイムやオンラインにて履修する形も多く、年齢層も20~50代、60代と様々で事業経営者、一般社会人、主婦、退職者と学生の境遇も様々です。