TESOLコースは、将来英語教育関連の仕事に就きたいと希望する留学生の中で人気のあるコースで、オーストラリアの多数の大学で開講されています。TESOLという略称は日本でも段々と浸透してきましたが、日本語では「英語を母国語としない者を対象にした英語教授法」という意味です。
TESOLはTeaching English to Speakers of Other Languageの略称でこのTESOLは英語教授の設定によってTESL(Teaching English as a Second Language)とTEFL(Teaching English as a Foreign Language)の二つのカテゴリーに分類されます。TESLは英語を母国語としない人に、第2言語として英語を教える英語教授法となりますので、英語が社会で一般的に使われている国(オーストラリア、インド、新がぽーつ、香港など)で有効です。一方TEFLは英語を母国語としない人に、外国語として英語を教える英語教授法となりますので、英語が一般的に使われていない生活環境にある国(イタリア、ロシア、ドイツ、日本など)で有効です。
英語教授法の総称がTESOLとなりますので、TESOLコースとして開講している大学がほとんどです。
オーストラリアは英語が母国語であることながら移民の国でもあるため、英語教育の歴史が長く、英語教授法が発達してきた事と英語教員の需要が高い事もあり、TESOLコースをはじめ英語教員の育成が極めて普及してきました。それが評判となって今では世界中からTESOLコースの受講を希望とする留学生がたくさん集まっています。そのためオーストラリアの大学でのTESOLコースは非常にレベルが高く、英語力入学条件はIELTS6.0~7.0程度、またネイティブスピーカーと一緒にコースを受講していくこととなりますので伴って自身も高度な英語力が必要とされます。
しかし逆を言えばネイティブスピーカーと一緒に英語環境で学べる環境=日本語を使う機会が全くないという事なので自身の英語力の向上にもつながります。また実際にローカルの学校へ英語講師としてのインターンシップが設けられている場合もあるので卒業前に英語講師としての経験を積むことができます。また、オーストラリアは多国籍国家でありますのでアジア、南米、ヨーロッパ各国からの留学生も多く、彼らは特に英語訛りを気にせずグローバル的な英語を話すため日本人留学生にも学びやすい環境が整っているといえるでしょう。
大学での授業スタイルも日本と大きく異なり、講師が一方的にしゃべり生徒は授業を聞くだけになりがちな日本式のスタイルではなく、生徒が授業の中心となり自主的に発言をするスタイルなので、自分自身も授業に積極的な姿勢になることで、今後自身が英語講師として教壇に立った時に英語のみならずどのような授業スタイルが生徒に積極性を身に付けるか、生徒の年齢層に適した興味深い授業スタイルの構成など、語学を教える以前の根本的な部分もコースを通して自然に身に付けることができるのではないでしょうか。
オーストラリアの大学でのTESOLコースは学士号(Bachelor)、準修士号(Graduate Certificate又はGraduate Diploma)、修士号(Master)、博士号(Doctor)の過程に分けられます。世界で一般的にTESOL保持者として認められるのは修士号~となることが多いようなので、将来の進路に合わせて学位選びをしましょう。
学士号以上の入学には英語教授経験や関連してた学士号を取得していることなど入学条件がある場合もあります。入学条件やその他基本的なコース情報については申し込み前に予め確認しましょう。