<留学体験談> KIさん、語学学校→学士課程
KIさん 30代男性、 日本帰国後の回想留学体験記
職業(留学前):社会保険労務士 職業(留学後):オーストラリア看護師
オーストラリアでの勉強
– – – 勉強した都市、University、コース、コースの期間
ブリスベン QUT Bachelor of Nursing Graduate Entry
– – – パッケージ・プログラムでしたか?
いいえ。でも自主的にアカデミック英語コースを2週間とりました。
– – – 語学学校の就学期間の決定をする際、留学エージェントからアドバイスを受けましたか?
はい→サービス:QUTの ETP(English for Tertiary Preparation)で 2週間アカデミック英語を勉強。その際、留学WEBさんよりこのコースの紹介を受けました。自分でWEB検索したときは発見できなかったコースでした。
– – – 勉強された都市、TAFE、コースを選んだ理由
私の目的は英語で看護師になることだったので、英語圏の看護学科だったら特に国を問いませんでした。オーストラリアは物価も他の英語圏先進国 (アメリカ、カナダ、イギリスなど )よりも安いと思っていましたし、気候も暖かそうでいいかなと思っていました。
アメリカの大学にも同時に願書を出しましたが、ワーホリビザのないアメリカでは妻が働けないので経済的に大変かな、と思っていると、 1週間以内にオーストラリア留学WEBから「入学通知の Offer Letterが届きました!」というメールが来たので、オーストラリアに即決しました。
渡豪後気づいたことなんですが、オーストラリアではアメリカと違って留学生にもアルバイトが週 20時間まで許されていますし、その配偶者やパートナーそして家族も同じく週 20時間まで労働が許されています。これは長い期間学生になる身にとってはとても心強い条件です。
ブリスベンを選んだ理由:
私のTOEFLのスコアで入学可能だった数少ない大学のひとつにQUTがあり、上記の通り、入学通知がすぐに届いたので即決しました。なのでブリスベンを選んだ理由は、「大学がそこにあったから」ということになります。また、日本にいたときブリスベン出身の友人がいたことも、大きな勇気付けになったと思います。
学生のための学校でのサービス・施設・設備・取得できる資格:
とにかく「看護師の勉強が出来ればOK」だったので施設や設備、サービスなどは特に気にしませんでした。QUTの看護学部がある Kelvin Groveキャンパスは新しくて衛生的な建物ですが、逆に言えば無機質でしょうか。
– – – 都市、TAFE、コースでの良い経験
大学では留学生のためのサービスがあります。例えば住居の斡旋など英語で行うには難しい私生活のやり取りなどを留学センターのような係りの人が助けてくれます。QUTは多くの留学生がいるので、言葉が不自由な学生に寛容でした。看護学科のクラスなどでも、留学生であることを考慮して多めにテスト時間を延長してくれました。試験には英和辞典も持ち込むことが許されます。
特に良かったことは、多くの親切な先生に巡りあえたことです。実習の際は常に緊張していましたが、受け持ちの先生は優しく励まし、また私の良いところを伸ばそうとしてくれました。1年目に一番心配だった語学の問題も、先生が、
「あなたの知らないスラングがたくさんあって大変だろうと思うけれど、あなたの言っていることは私を含めて皆よくわかりますよ。だから自信を持って頑張って!」
と勇気付けてくれたことは救いでした。
– – – 都市、TAFE、コースでの悪い経験
看護学部だけでなくほとんどの大学に言えることだと思いますが、授業時間数が少ないのは不安でした。授業時間が少ないと、逆に自力で勉強しないといけないからです。授業の終わりに、
「あとはこの箇所を読んでおいてください。」
ということが多々ありました。英語を読むことは必然的に時間がかかりますし、読んだとしても、本当にちゃんと理解できているのかが不安なので心配になりました。
でも今思うとこのおかげで自分で学ぶという姿勢がつき、卒業後にも役立っています。
– – – オーストラリアでの勉強についての評価
まあまあ満足。
上記の通り、オーストラリアの大学の授業数は日本の大学に比べると大分少ないです。日本の大学の勉強は私達はどちらかというと面倒でサボりがちですが、留学となると逆に授業の1分1秒が大事に感じます。まず授業を受けてそれでもわからなかったところは後で教科書を読むことで知識を固めたいところです。でも、授業数が少ないためにそもそも授業でカバーされない分野が多くあった気がします。看護でいうと、例えば目の病気 (Ophthalmology)や免疫系 (Immunology)の病気はまったく授業では出てきませんでした。現在私が看護師として働いている病棟は目の病気と免疫系の患者が多くいます。今まで聞いたこともない病名が次々に出てきます。なので日々自分でコツコツ勉強しながら働いています。
このことは悪く聞こえますが、今では良いことだと感じています。大学の授業で、自分でいろいろと調べて自分なりの知識をつけていく癖ができていくので、働き始めても、自分で調べることが億劫に感じません。これから大学に入られる方は早くこの勉強方式に慣れる必要があると思います。
ただ、やはり学生だった当時は、
「もっと授業数多ければいいのになあ。」
と不満があったので『まぁまぁ満足』と評価しました。
– – – オーストラリアでの勉強は将来役に立つと思いますか?
はい。
現在看護師としてオーストラリアの病院に勤務できているから。
オーストラリアでの生活
– – – 住居形態は?
ホームステイ→シェアハウス
– – – 滞在中に住居を変えたことはありますか?
はい。
ホームステイ
最初の1ヶ月間だけホームステイをしました。オーストラリアの家庭の雰囲気を知りたかったことと、ホームステイだと困ったときに助けてくれる人がすぐ近くにいると考えたからです。
シェアハウス
その後シェアハウスへ妻と移りました。独身だったらホームステイを続けても良かったのですが、既婚者として少しでも自立した生活をしたかったからです。
シェアハウスは交通の便のためその後3度移っています。現在は自分達が家を借り、その内の空いている部屋を又貸ししています。こうすることによって、自分達の望むシェアメイトを手に入れることができるからです。
– – – オーストラリアでの経験
ホストファミリー
率直に言って期待はずれでした。過去にカナダ、アメリカ、中米でホームステイをした経験がありますし、日本の実家でも留学生をホームステイさせていた経験があったので、「ホームステイとはこういうものだ」という期待がありました。
私が当たった家族は、ホームステイというよりはシェアハウスで、オーナーこそイギリス出身の独身のおじいさんでしたが、その他は5人の留学生が滞在していました。なので、オーストラリアの家庭は味わえませんでした。
このホームステイでは悪い経験がいくつかありました。このオーナーは学生達が食べ物を食べ過ぎるのを嫌がっているようで、あからさまに「食べすぎだ」とよく言われました。ホームステイだったら自分の家族だと思って扱ってくれるはずだからお腹がすいたら食べて文句を言われることはありえないのに(私はそもそもそんなに大食いじゃないです)、そういう家庭的な雰囲気はみじんもありませんでした。
シェアメイト
シェアメイトは個性によって印象が違いますが、上に書いたように、自分で家を借り、それを又貸しすることによって自分の希望するシェアメイトと住むことができるようになり快適です。
交通アクセス
ブリスベンはバスも多く走っているので苦労はしませんでした。車を買ってからは更に便利になりました。
食べ物
オーストラリアの食べ物は肉が中心なので、日本のスーパーマーケットのように魚介類がずらっと1列並んでいることはまずありません。しかし、絶対に手に入らないわけではなく、場所が限られているということです。
個人的にブリスベンの食べ物は高い割においしいとは思いません。今の所の例外は、ステーキとタスマニアオイスター。これらは絶品です!
本食は韓国系のお店で買っています。