ファンデーションコースとは、一般的に大学の入学条件を満たすための事前準備コースの事を言います。
日本の高校を卒業後、オーストラリアの大学へ入学する際に、志望コースの入学条件と過去に履修した科目によっては大学入学前にファンデーショコースの受講が必要になる場合があります。
ファンデーションプログラム、というコース名で実質ファンデーションのみの目的で開講されているコースもありますが、ディプロマ学位取得コースとして、単独コースをファンデーションの目的で利用する事ができるケースも多くあります。
ディプロマ学位コースをファンデーション目的で利用する場合の利点として、コース修了後にディプロマ学位が授与されるという事以外に、ディプロマで履修した単位を大学の単位に変換できる点が大きな違いです。 すべてのケースで可能なわけではありませんが、単位変換が出来れば学費の大きな節約となり得ます。
ファンデーションコースは大学付属、もしくは提携学校で開講されており、一般的な受講期間は1セメスター(6カ月間)か2セメスター(1年間)となります。
ファンデーションコースへの入学条件は一般的には高校卒業となりますが、高校の成績に規定を設けている学校もあります。
また、大学で理系のコースに進学したい場合には、高校2年生・3年生で理系の科目にて特定の成績を収めている事が条件となる場合が多く、そのためにファンデーションコース受講が大学進学の条件となる事もあります。
ファンデーションコースに必要な英語力はIELTSアカデミックモジュールで5.5以上が一般的ですが、進学希望の大学のコースによっては入学時にIELTS 6.0相当の英語力はつけておいた方が良い場合があります。 というのは、ファンデーションコースの修了時に規定以上の成績を収めないと大学へ進学が出来ないためです。
定められた成績を取得できなければ改めて進路を再検討する事になりますが、その後の学生ビザの申請にも少なからず影響が出るため、出来るだけ避けたい状況と言えます。 留学生の多くは英語力の問題で規定の成績を保つことが困難となるケースが多いため、ファンデーションコース入学前に十分な英語力を習得しておくことが重要になります。
ファンデーションコースの入学月は、大学で希望するコースにタイミングよく入学できるよう、決める必要があります。
例えば、大学のコースが2月のみの入学であれば12月、もしくは1月に修了するようにファンデーションコースを開始するということです。