オーストラリアでTAFEをはじめとする専門学校で看護コースを開講している専門学校は複数あります。専門学校では約1年半のディプロマ学位の看護コースを開講しており、このコースでは病気の予防、リハビリ、感染症、栄養、健康、患者へのケアについて学びます。また、オーストラリアの先住民アボリジニの健康についてや多様な人々と働き方など、様々な人種が混在しているオーストラリアならではの教科も複数含まれているのが日本と大きく異なる点です。
このコースには病院、リハビリセンター、老人ホームなどでの実習も含まれます。実習を通してより看護のスキルを極めるとともに、卒業後は即戦力として働けるようになるための経験を積むことができます。
ディプロマ学位の看護コース修了後は准看護師としての資格を得ることができ、上記のような医療施設での就職に役立ちます。准看護師は正看護師の指示のもと働くことができ、患者の体温、血圧測定、食事や身の回りのお世話を主に行います。
しかし、最近は多くの方が正看護師資格取得を目指す傾向にありますので、特に留学生は各教育機関が提携している大学の関連コース(学士号看護コースなど)へ編入し、キャリアアップのため正看護師資格取得を目指すケースが多いでしょう。
ディプロマ学位の看護コースの英語力入学条件はIELTS7.0ポイントと大学の看護学士コースと同じなので、入学前から非常に高い英語力が求められます。英語力が入学条件に満たない場合には付属の英語コースと合わせて申し込む方法もあります。
看護は世界のどこでも必要とされるスキルであるとともに、高齢社会、人口増加に伴い需要の高い職業の一つとなっています。看護のスキルに加えて英語力も身に付ければ将来看護師としての可能性が無限に広がることでしょう。